
さて、なんで土浦花火大会ばかり事故がおきるんだろう?私がここ数年いってる花火大会ではあまりこういうことがなかったので、素朴に疑問に思い勝手に仮説たてて想像してみました。あくまで仮説なので、事実をご存知の方は教えてくださいw。
2018年と2019年の大会途中終了までの流れ
途中終了までの流れはだいたいこんな感じ。
2018年
18:00 大会開始
18:20 ころ風に煽られた花火が客席に落下し中断
19:00 すぎ(くらいだったと思う)中断からそのまま強風が収まらず大会中止
2019年
18:00 開始
18:30 ごろ安全確認のため中断(花火が客席に落下したもよう①)
19:00 ごろ再開
19:30 ごろ安全確認のため中断(花火が客席に落下したもよう②)危険区域にいる観客を移動させるとのアナウンス
19:50 ごろ再開(市長挨拶とスターマイン2つをすっ飛ばして大会の目玉スターマインがあがる)
20:00 以降のスターマインの打ち上げを中止すると発表(スターマインに近い危険区域地域の観客の移動が困難だったのだろうと予想)10号玉の競技のみ再開
20:30 くらいプログラム半分くらいのところで交通規制の時間の問題で大会終了(フィナーレプログラムだけがあがる)
【前提】土浦花火大会とはどういう大会なのか
- 他の花火大会と違って「競技花火大会」であり花火師の甲子園的なもの。(通常の花火大会はスポンサーがお金をだして数社の花火業者に依頼して花火をあげるが、競技大会は各花火業者が自腹で競技玉をあげる)
- なので一つの大会に参加する花火業者の数は50以上!(多分日本最大。大曲ですら30社弱)
- 参加している花火業者は決して経験の浅い業者というわけではない。2018年に事故になった花火をあげた高木煙火も老舗業者で過去に多数受賞歴がある。
- 年に一度の競技会なのでみんなめちゃくちゃ気合が入っているはずで、手を抜くということは考えにくそう
原因といわれていること
- 花火打ち上げの筒が傾いていて通常の観客席に不発玉が落下(2018年)
- 風が強く花火が流されて通常観客席に不発玉が落下(2018年)
- 不発玉が観覧禁止エリアに落下(2019年)※こちらの情報をもとに
なぜ2年連続で事故が起きたのか
原因や事故の内容を比べると2018年と2019年は大きく違うのだけど、前提を踏まえると、
- 同じ花火業者でも他の大会よりもミスりやすい何かが土浦にはある(筒の傾きや不発玉の発生をミスと仮定するなら)
もしくは - 花火打ち上げのミス率は他花火大会と変わらないが、他大会では事故になっていない
のどちらかですね。
他の大会よりミスりやすい何かとは
①の場合、他の大会ではミスが起きないのに土浦花火大会で起きる理由はなんだろう
参加花火業者数が多いためにエリアや準備の時間が限られる説
前提通り、通常のスポンサー花火大会は数社で請け負っているが競技会は多数の花火業者が参加するので、そもそも各社に割り当てられる広さとか、設営の作業時間がほかの大会より限られている可能性はある。
つまり競技会の仕様上、上記のリスクは常にあって、今まで絶妙なさじ加減でなんとか事故なくできていた。
が、今回みたいに前日大雨で設営に時間がとれなかったりして、当日朝から大慌てで設営したらそのリスクはもっと大きくなる。(いや前日前からもうすでに設営は終わっていた、とか、通常でも当日朝からの設営だ、とかいう事実があったらすみませんw)
だって前日の現地の様子これですからね・・・
土浦花火大会
一般席は完全に水に浸かってて、河川近くに行くと太腿まで埋まるんじゃないかなって感じ(足首まで水に埋まった時点で諦めた pic.twitter.com/ZSlMK1ZMLx— こま (@j7s9lMnGkZ2IZmr) October 25, 2019
筒場の地面が雨で緩かった説
これも全くもってただの想像だけど、前日かなりの雨が降ってて当日朝も川沿いの無料観覧エリアは水没してる状態。打ち上げ場所は水没はしていないけれどぬかるんでいた可能性はあるんじゃないかな。スターマイン側はコンクリ地面じゃなくて普通に土の地面だったし。そのため筒がしっかり固定できていなかった説。あるかも?
他の大会では事故になっていないだけ?説
同様の不発とかは一定の確率であることで他の大会でも発生しているが客席に落下しないから事故になっていない説。
土浦花火大会会場のスペース限界問題
これは、もう圧倒的に狭いです。よくこんな狭いエリアであの規模の花火大会やるよなって思うくらいに。長岡と大曲とかと比較するとこんな感じで、土浦は保安距離ギリギリまで客席作ってるんじゃないかなと思う。
ex.長岡花火(赤いとこが客席で、真ん中の中洲みたいなとこが打ち上げ場)

ex.大曲花火大会(赤いとこが客席で川を挟んで対岸が打ち上げ場)

そして土浦花火大会会場(赤いところが客席で川を挟んだ対岸が打ち上げ場)

ちょっと縮図おかしいかもしれんが狭いことにちがいはないw
立ち入り禁止区域に観客が入り込む
2019年の事故は立ち入り禁止地域で起きている。ただでさえ狭い観覧エリアが前日の大雨で水没し、行き場をなくした人たちが禁止地域に入り込んだ説。まあ、ありえそう。そしてそれが想定外に多く、用意していた警備員の数では対応しきれなかった。ありえそう。(他大会は広いので禁止地域に入り込む必要がなさそう)
責任分界点はどこなのか
2018の事故のあとで主催者が出していた改善点を見たけど「規制を厳しくしますよ(風速による制限)」っていうのと「ダブルチェック(筒が傾いていないか)徹底しますよ」ってやつ。
規制厳しくしますよってのは事故のたびにどんどん厳しくなっていって、なんなら立入禁止地域がどんどん増えちゃって迫力ある花火を楽しめなくなるのでいきすぎないでほしいという気持ち・・・。
主催者側責任範疇
- 大会開催の判断
- 開催場所の決定(客席の場所、レイアウト含め)
- 立入禁止地域の警備
花火業者側責任範疇
- 筒の傾き
さすがに筒の傾きがないか主催者側が水平器もってチェックしますよってのはちょっと違うんじゃないかなと思うw。そこは各業者がちゃんと責任持ってやってくれと。
一番むずかしいのは「大会開催の判断」でしょうな。前日まで大雨で開催大丈夫?ってなってる状況で、交通規制や警備はもう発注してあるし、出店者もいるし、出場する花火業者、挨拶する市長、もろもろの調整を要する判断をどうするのか。これはほんと難しい。自分がその立場だったら胃がちぎれると思うw。
翌週に全く同じ状況で開催できるようなバックアッププランが完璧に準備されていれば、無理を強行してリスクをおうことはなさそうだけど、さすがに難しいのかなー。
お金が足りなければVIPシートを
禁止地域に観客が入り込む問題の解決にはお金が必要。当然ながら立ち入るほうが悪いんだけど、警備を強化するとか、電流流した有刺鉄線はるとかしないといけない。
私が提案したいのはスーパーVIPシート。1席10万くらいのVIPシートを作って、混雑したエリアじゃなくてゆったり楽しみたい余裕のある大人たちを誘致する。専用のトイレとラウンジみたいなソファ席とかw。お金持ってる大人にはもっと課金アイテムを提示して気持ちよくガンガンお金使ってもらったほうが良いと思ってる派です。
事故による途中中止の判断
これについて私の持論を述べておくと、
- 大会を継続することで第二の被害がでる可能性がある場合
- 大会を継続することで被害者の救助が妨げられる場合
において途中中止判断で、それ以外はけが人が出ようと続行支持なんだけど、結構「けが人出た=中止だ!」みたいなこと言ってる人いますよね。
まとめ
ダラダラと書いてしまったのでそろそろまとめるか。
来年こそ無事開催されてほしい!2年分の忘れ物を取り返しに行くぜ!
以上
※トップの写真は土浦花火大会恒例の花火師登場シーン。対岸の打ち上げ場にずらっと並んだ腕組み花火職人たちが音楽とともにスポットライト浴び、後ろで花火が爆発する、胸熱シーンですw。今年は望遠レンズ借りたので撮影できました。ラーメン屋の大将集合写真ではありませんw.