10代のころから随分行ってなかった花火大会に今更ながらどハマりしたのが2016年。私の遠い記憶にあった花火大会のイメージは完全に覆され、全国各地の花火大会に出かけるようになりました。
とくに競技花火というものを見るようになってから、花火には一つ一つに仰々しく名前が付いていることや、それを花火師達が競いあって優劣がつく世界があることを知りました。
そこから、いい花火ってどういう花火なんだろ?どうやって作られているんだろ?すごい花火がどうすごいのか知ったうえで、すごい花火をすごいって言えるようになりたい・・・!
と花火について調べてるうちに発見したのが、大曲花火倶楽部主催の認定試験「花火鑑賞士」です。
その肩書きが欲しいというよりは、そのための知識が得たいだけなんだけど、せっかくなので受験することにしました。
花火鑑賞士試験
試験は年に1回、秋田大曲で開催されます。今年は沖縄からも参加者がいて花火好きのモチベーション高さに驚きますw。
試験当日のプログラム
朝からみっちりと花火についての知識をたたきこむための講義があって試験本番は夕方。
花火鑑賞のプロ?や現役の花火師が講師となって、花火の歴史や作り方、全国の花火大会についてのレクチャーがあります。朝早かったし、こりゃあ寝るな。。と思ってたけど、どの講義もおもしろくてあっという間でした。
試験の内容について
筆記問題は事前に送られてくる教本を読んでれば普通に解答できるレベルですが、選択問題以外に筆記問題も何問か出題されるし、玉名(花火の名前)からその花火玉の断面図書け、みたいな図解解答式のものもあるので、「ちゃんと理解しているかどうか」が試されます。
私は選択解答の問題以外は部分点狙ってなんかいろいろ書いておきましたw。ただ、柏崎の花火大会の正式名称を答えるみたいな鬼畜問題もあるので注意。※正解は「ぎおん柏崎まつり 海の大花火大会」。私は「海の」か「大」が抜けてしまった。
難問なのは実技試験です。花火が打ち上がる映像を見て玉名を答えるというものが4問。
花火の中に芯が四つある四重芯、五つある五重芯、みたいなのはめっちゃ目を凝らして見ててもどちらか判定するのむずいんだよ・・・。
例えばこれは「昇銀引五重芯変化菊」という名前。芯が5つ入っているもの。
これは「昇小花桔梗芯錦先方向変化」。
まじ呪文のようです。。
正直実技は自信なかったものの、1ヶ月後に結果発表通知がきて、無事合格しました!!(まあほとんど落ちてる人いなかったけどねw)。こんな感じの成績フィードバックもあります。
黒線が平均で青は私の成績。やっぱ実技は平均点以下かーみんなすごいなーと思ったものの、その後平均点の計算ミスと発表があって、結果全科目平均点超えしてました。よかった。
ところで、花火鑑賞士になったら何ができるかというと、特にありませんw。ただ、花火鑑賞士同士情報交換や交流があるみたいな感じですね。小さい規模の花火大会の審査員?とかには呼ばれることもあるみたいです。
今全国に1,000人ちょっとの花火鑑賞士がいるそうで、合格するとその全員の名前がこの主催団体のある大曲「花火庵」という施設に掲載されます。
花火鑑賞士の一覧に、私の名前が加わった!!! pic.twitter.com/NkAtchEyob
— たかたか (@takataka_nakano) April 29, 2017
つまり私の名前もここに掲げられるわけです。うぉー。
というわけで、これからは花火鑑賞士の名に恥じぬよう、煙火活動していきます。