にわか山ガールが燕岳の山小屋一泊登山で気づいたこと

初めての山小屋泊登山は燕岳!一緒に行く仲間から「アルプスの中でも初級〜中級向けだよ」と言われていたので完全に油断していました。普段は一人で出かけることが多いのでちゃんと自分で事前調査してるんだけど、今回はすべての手配をしてくれていたので言われるがままの時間に朝起きて家の前でピックアップしてもらうのを待っていただけ。

それが故に?前日飲みすぎてかなりの睡眠不足と二日酔いで登ることになってしまった・・・。(マリアナ海溝より深く反省)

朝6:00 東京都内発〜車で燕岳登山口へ出発

まだ前日のお酒が残っていて二日酔いになる前(つまりまだ酔っ払っている)の状態。ポカリを大量に摂取しながら北へと向かう。

11:00 登山口に到着

どんなに眠くても疲れていても助手席では絶対に寝ないタイプなので、一睡もせず登山口につく。車内で今日登る山の標高差を知ったんだけど、燕岳は標高差1,300m!私の記憶にある限りの自分の過去最大標高差が600mくらいなので、倍以上じゃん!大丈夫か?

燕岳とは

北アルプスの真ん中に位置する山で、「北アルプスに初めて登る山として知られ、また、初心者の方にも熟年登山者の方にも四季を通して親しまれています。」とのこと。

まあ、そう言われたら標高差600mくらいしか登ったことない私でもいけるかな?と思っちゃうよね。

今回のルートはこんな感じです。計画上の片道は5時間くらい。ごご、5時間ってフルマラソン走るくらいだよね・・・?

12:20 第一ベンチに到着

登り始めたらなんか二日酔いが晴れてきて、まだ1時間しか歩いていないのにおにぎりモリモリ食べる。全然行けそうな気がする!陽気に記念撮影もできる。

このスタンプシュールな上に自分に似ている気がする・・・

13:00 第二ベンチ

まだ元気はあるけど、ポカリ飲みすぎたせいかトイレに行きたい気がしてくる。(私は膀胱の容量がかなりあるので、「トイレいきたいかも?」と思ってから数時間は余裕でもつのだ)。それにしてもずっと森の中を歩くので暑くはないけど、景色がつまらん。あと、これも途中で知ったんだけど、ここ燕岳は北アルプス三大急登と言われているらしい。何でそれを早く言わ・・・

13:50 第三ベンチ

大容量タンクの膀胱が、ポカリ飲み過ぎときつめのランニングタイツを履いているせいでかなりやばい状況に。歩きながらずっと「どこか木陰でトイレ・・・木陰・・・どこ・・・」しか考えられない。そして相変わらず景色がつまらん。

15:15 合戦小屋

ようやくトイレにありついた・・・。まじで2017年最大のピンチだった。窮地を脱したので合戦小屋でひえひえのスイカをいただく。もちろん山の上価格で!いったいこの急登をどうやってスイカを、、と思ったんだけどどうやらスイカ専用のケーブルカーみたいなのがあるみたい。それで毎日スイカが運ばれてくるそう。私も乗りたかったよ・・・。

一切れ800円の高級スイカだ!!

16:50 燕山荘到着!

雲の上に浮いているような山荘(曇っててそう見えるだけだけど)

合戦小屋から更に歩くこと1時間ちょっと。ようやく目的地に到着。合戦小屋から山荘までは視界がひらけて景色がよくなるはずだったんだけど、山荘に近づくにつれガスがあたりを覆ってきて燕岳山頂も見えない状態。

本当はこのテント場の先に燕岳山頂があるのだ・・・あの美しい(はずの)尾根が・・・!

19:50 ご飯♡

標高2,700mとは思えない豪華な食事!!!何日かに1度ヘリコプターで食材などが運ばれてくるらしい。

21:00 星空

めっちゃ寒いんだけどダウン着込んで星空見る。当時私にはまだ星空を撮影するスキルがなかったため心に焼き付けた。

22:00頃 おやすみなさい

山小屋なのでお風呂はないし、屋根裏みたいな部屋で雑魚寝で布団は2人で1枚みたいな状態だけど、フェスで慣れてるので全く苦にならず一瞬で寝る。私、のび太並に寝付きが良い。

05:00 おはようございます

よく寝た。めっちゃ寒いんだけどダウン着込んで朝日を見る。見たっけ?寒いのと寝起きで記憶が曖昧。

06:30 出発

快晴ぃぃぃぃ!!!昨日は1mmも見えなかった山頂が見えた!そしてそこへ続く美しい尾根・・・。

ここから山頂までの道のりの素晴らしきことといったら!昨日の辛かった登りを忘れさせてくれる。

槍ヶ岳も見える!↑の真ん中の尖ったやつ!

白い砂、青い空、緑の草!コントラストが美すぃ。そしてあっさり頂上に到着。山荘から30分もかからない。

よく登ったよほんと。。。

あと3時間くらいここにいたかった。何ならもう1泊したかった・・・。永遠にこの景色見ていられるなー。

↓天気が良ければ燕山荘は映える。

09:20 下山開始

名残惜しい。心底名残惜しいが早く温泉に入ってビール飲みたいという欲もあり下山開始。4分の3くらい下山したところで同行者が燕山荘に車の鍵を忘れてきたという信じられないイベントが発生するも、ちょうど下山予定だったスタッフの方がすごい勢いで鍵とともに駆け下りてきてくれて事なきを得た。

13:00 下界

こんなに最高のコンディションで入る温泉があろうか!こんなに最高のコンディションで飲むビールがあろうか!!!(運転しないからビール飲ませてもらいますっ!!)

気づいたこと

燕岳、山頂付近は本当に最高で、無類の尾根好きとしては数日滞在していたいくらい最高だった。なんだけど、登りは本当にフルマラソンくらいきつかった。高い山を登ったとか、大変な思いをして登った達成感みたいなのはあるとは思うんだけど、ここまではきつくなくていいですw。

私、登山が好きなわけではなく、絶景が好きなだけらしい。ただ、きつい山を登るというハードルがあることのメリットは

  1. 汗をかく、疲労する、その後のお風呂とビールが最高!
  2. きつい山道を乗り越えなければいけないからこそ、ゆるい観光客は絶景付近にいない

があるので、今年はそこそこのハードルの登山で絶景に出会える山を探していきます。